Adele - Someone Like You
Adele - Someone Like You
Adeleと言えば、アルバム「21」の最後に収録されているこの曲、Someone Like You。
この人は年齢がそのままアルバムタイトルになっているのでわかりやすいですね。
2011年に発表されたこの曲は、ここニュージーランドでは頭が痛くなるくらいラジオでかかりました。
この年に人気だった曲は、
等々です。
これだけイケイケ(死語?)な曲が流行っている2011年で、Someone Like Youはピアノと歌だけというシンプル極まりない曲でした。
それでも、ここまで人気曲になった理由は彼女の素晴らしい歌声、綺麗なメロディーライン以上に歌詞の内容があったからです。
当時20歳だった彼女には30歳の彼氏がいました。18ヶ月付き合い、親密な関係だった彼とこのまま結婚するんだと思った矢先に破局が訪れます。
その数か月後、彼女は彼の新しい恋人との婚約を知りました。
今までに感じたこともないような絶望感に包まれた彼女は、風邪で寝込みながらもベッドの端に横たわりながらこの曲を書きました。しかもお風呂のお水が溜まるのを待っている間に。
この時点ではリリースするとは思ってもいなかった曲なのですが、プロデューサーのDan Wilsonと一緒に二日間ピアノを囲みながらレコーディングをし、完成したのがこのSomeone Like Youです。
制作時に心がけたのは、この曲を可能な限りパーソナルな曲にするということ。
今思うと、このパーソナルと言うのが結構ミソだったのかもしれませんね。
あのSam Smithも鳴かず飛ばずで自暴自棄になり、次のアルバムは完全にパーソナルな他人を一切無視した音源にするんだと決めて制作し、そのアルバムが世界中で大ヒットしました。
というわけで、誰にでも起こりうる「失恋」をテーマに、アデルのパーソナルな歴史を切り取ったSomeone Like You、オススメです!
ちなみに来年の三月にはオークランドにも来る予定なので、是非観に行ってください!