Power In Numbers Music Page

ニュージーランドのオークランドのブログです。

Eminem - You're Never Over

リカヴァリー

Eminemも大好きです。

ライブの為にシドニーまで行ってしまうくらい好きです。

今回は彼のアルバムの中でもお気に入りトップ3に入るRecoveryからの一曲。

 

 

 

You're Never Over

You're Never Over

Recovery以降のEminem

日本では、シニカルで社会を小ばかにしたリリックやキャラクターがエミネムの人気ポイントになっていると思う(違ったらごめんなさい汗)。

それにはとても共感できるし、それが「スリムシェイディ」としての魅力なんだと思う。

でも、個人的に好きなのはRecovery以降に一気に増えた自分に向けて、自分と向き合って出てきたリリックを書くラッパーとしてのEminemなんです。

 

これもそんなEmの一曲。

親友Proofの死

そもそもこの曲がProofに捧げている曲なのでここを省くわけにはいかない。

2006年の銃殺の経緯には様々な証言が出てきているんだけど、これは別の機会にとっておこうかな。

14歳になるころには既にEmとつるんでラップしていたProof。

熱い日差しの中で一緒に歩くまで肌の色の違いになんてことすら気づかなかった位兄弟だったよな、とEmがDifficultと言う曲の中で歌っていますね。

要するに彼は、Emの大親友だったんです。

その大親友が殺されたのは、EmがJa Ruleやマーダーインク勢とのビーフに疲れ果て、しかもドラッグのリハビリテーションを開始するという最悪のタイミングでした。

この後Emは何もかも嫌になってしまい、今までの原動力であった(と勝手に思っている)Angerすら失います。


Aaliyah - Age Ain't Nothing But A Number (Official Video)

ちなみにProofはAaliyahのAge Ain't Nothing But a Numberのビデオにちょろっと出てきます。

「Age Ain't Nothing But a Number proof」の画像検索結果

You're Never Over

彼の死から4年後の2010年、Emはこの曲を収録したアルバム、Recoveryを発表します。

4年間だよ!?1997年の3月9日にビギーが殺され、同年5月27日にはパフは'll Be Missing Youを発表したからね汗

その4年間、Emは何度も何度も書いては捨て、書いては捨てを繰り返したんです。 

www.mtv.com

It's a dedication to Proof. It is one of those records that I tried ... I had several attempts at making. Every attempt just wasn't good enough. 

 「Proofに捧げる曲なんだ。何度挑戦しても上手く行かなったんだ。」

その月日を経て最後に出来たのがこの曲。

パンチラインの数々

せっかくなので、素敵なフレーズを紹介していきます笑

For you, I wanna write the sickest rhyme of my life
So sick it’ll blow up the mic

「お前の為に今までで一番Sickなライムを書きたいんだ。Sick過ぎてマイクをぶっ飛ばすくらい。」

So I’m gonna fuck 'til I die, yeah, I'ma do it to death
And instead of mourning your death, I’d rather celebrate your life, elevate to new height
Step on the gas and accelerate, I'ma need two mics
'Cause the way that I’m feelin' tonight
Everything I can just do right
There’s nothin' that I can do wrong
I’m too strong and I’m just too hyped

「死ぬまでやってやる、そう、死ぬまでやるんだ。お前の死を嘆き悲しむんじゃなくて、お前の生を喜び祝って、更に上に上るんだ。アクセル踏んで加速してさ。マイクは二本だ。今夜はそんな気分なんだ。オレがやること全て正しくて、間違いなんて一つもないんだ。間違えるには興奮しすぎてるし強すぎるんだ。」

 Just finished the rhyme and I bust it, and - excuse the corny metaphor
They’ll never catch up to all this energy that I’ve mustered

 「丁度ライムが終わったところだ。しかもぶっぱなしてやった。陳腐なメタファーで悪いけど、誰もオレのレベルまでは追いつけない。」

この部分の陳腐なメタファーというのはCatch upとケチャップ、MusteredとMastered(マスターした)をかけています。

「オレがマスタードを塗ったこのエナジーには誰一人ケチャップなんてかけられねーよ」

と同時に言ってるんです。

You gave me a reason to fight, I was on my way to see you
You told me "Naw, Doody you’re not!"

「お前がいないとどうにかなっちゃいそうなんだ。ある日夢に出てきてくれたよな?」から続くこのライン。

「闘う理由を思い出させてくれたよな。お前に会いに行く途中だったんだ。でも「Doody(EmとProofがお互いを呼び合うあだ名)、そんなことしちゃダメだ」って。」

Emはこの時点で自分のモチベーションになっていた「Anger」を、鬱病のせいで完全に無くしています。ここで出てくる「会いに行く途中」と言うのは自殺をする直前のことです。その時Proofが夢に出てきて、「ヘイリーを思い出せ」と言って自殺を止めます。

そこから神への祈りへ続いて行きます。

この曲のEMINEM

この曲のEmは、本当に一味違うんです。

これまではここまで感情的に、しかも一切茶々を入れずにラップしていたことはほとんどありません。

Mockingbirdですら最後に茶々いれてるし。

Mockingbird

Mockingbird

この曲はライブで披露されることはないと思うけど、大好きな曲の一つです。

怒りがモチベーションだったEmが自身の問題とProofの死を経て、Slim Shadyの姿を横に置いて等身大で作った最高傑作の一つです。

というわけで、すーぱーおすすめです♪